制御工学 時間応答・周波数応答

C0. 時間応答・周波数応答の意義

制御対象を理解するためには ① 時間領域での応答(ステップ応答など)② 周波数領域での応答(ボード線図など) を両方調べることが不可欠である。

C1. 極・零点(Poles & Zeros)

(1) 極(Pole)

伝達関数 \[ G(s)=\frac{N(s)}{D(s)} \] の分母 \(D(s)=0\) の解が極。

(2) 零点(Zero)

分子 \(N(s)=0\) の解が零点。

(3) 極配置と系の安定性

極が複素平面の左半平面にあれば安定: \[ \mathrm{Re}(s_i)<0 \quad \text{for all } i. \]

(4) 極と応答の関係

C2. 一次遅れ系の時間応答

伝達関数

\[ G(s)=\frac{K}{Ts+1} \]

ステップ応答

入力を 1(単位ステップ)とすると出力は \[ y(t) = K\left(1 - e^{-t/T}\right) \]

特徴

C3. 二次系の時間応答

標準2次系

\[ G(s)=\frac{\omega_n^2}{s^2+2\zeta\omega_n s+\omega_n^2} \] \(\omega_n\):固有角周波数 \(\zeta\):減衰係数

ステップ応答の特徴

減衰係数による分類

C4. 周波数応答の基礎

(1) 周波数応答とは

伝達関数を \[ G(j\omega) \] に評価したときの振幅・位相の応答。

(2) 振幅と位相

(3) 高周波・低周波の性質

周波数が高くなると多くのプラントはゲインが低下する。 低周波ではゲインが一定になることが多い。

C5. ボード線図(Bode Diagram)

(1) 定義

振幅と位相を対数周波数で描いた図。 制御工学で最も使われる周波数応答の表現方法。

(2) 特徴

(3) ゲイン交差周波数・位相交差周波数

安定性指標の計算に使用する。

C6. ナイキスト線図(Nyquist Plot)

(1) ナイキスト安定判別法

開ループ伝達関数 \(L(s)=G(s)H(s)\) を 複素平面上にプロットして安定性を判断する手法。

(2) 基本判定

原点 -1 点を何周回するかで安定か不安定かが判断できる。

C7. ゲイン余裕・位相余裕

(1) ゲイン余裕(GM)

系が不安定になる直前までどれだけゲインを増やせるか。

(2) 位相余裕(PM)

系が不安定になる直前までどれだけ位相遅れを許容できるか。

(3) 意義

C8. 帯域幅(Bandwidth)

(1) 定義

ゲインが -3 dB に下がる周波数を帯域幅と呼ぶ。

(2) 意味

参考URL

 

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