電子回路 マイコン制御

O. マイコン制御(Microcontroller & Embedded Control)

マイコン(Microcontroller, MCU)は、組込みシステムの中心的デバイスであり、 センサの読み取り、アクチュエータ制御、通信処理、制御アルゴリズム実行など、 電子回路と制御工学をつなぐ実務の核を担う。

本章では:

O1. マイコンの基本構造

(1) MCU の内部ブロック

(2) クロック源

(3) 消費電力と動作モード

O2. GPIO(デジタル入出力)

(1) 入出力モード

(2) スイッチ読み取り例

内部プルアップを使えば、スイッチで GND に落とし、 「押す=Low」を簡単に実装できる。

(3) LED 駆動

GPIO の最大電流(例:20mA)を超えないよう注意。

O3. ADC / DAC(アナログ入出力)

(1) ADC 入力

基本式: \[ \text{digital} = \frac{V_{\mathrm{in}}}{V_{\mathrm{ref}}}(2^N - 1) \] ここで \(N\) は分解能(12bit など)。

(2) サンプリングとフィルタリング

(3) DAC 出力

PWM+LPF で DAC 相当の出力を作る方法も一般的。

O4. タイマ・PWM・割り込み

(1) タイマ

一定周期で割り込みを発生し、制御周期を作る(例:1kHz)。

(2) PWM(Pulse Width Modulation)

デューティ比 \(D\) により平均電力を制御: \[ V_{\mathrm{avg}} = D \, V_{\mathrm{in}} \]

(3) 割り込み処理

割り込み内では処理を軽くし、重い処理はメインへ回す。

O5. 通信インターフェイス:UART / SPI / I²C / CAN

(1) UART

非同期シリアル。デバッグ用途に最適(printf)。

(2) SPI

(3) I²C

2線式で多デバイス接続が可能。

(4) CAN

産業・車載用途。差動、ノイズに強い。

O6. マイコンによる制御(Embedded Control)

(1) 制御周期

制御工学では離散化が必要。制御周期 \(T_s\) を決める。

(2) 離散 PID 制御

代表的な後退差分(backward Euler)による PID は: \[ u[k] = K_p e[k] + K_i T_s \sum_{i=0}^{k} e[i] + K_d\frac{e[k]-e[k-1]}{T_s} \]

(3) センサノイズ対策

(4) 状態機械(State Machine)

家電・ロボットなどの制御に必須。

O7. RTOS(リアルタイム OS)

(1) RTOS の役割

(2) メカニズム

(3) FreeRTOS の例

典型タスク周期: \[ vTaskDelay(\mathrm{pdMS\_TO\_TICKS}(1)) \]

O8. 実務的注意点(電源・ノイズ・信頼性)

(1) 電源とデカップリング

(2) EMC / ノイズ対策

(2) ウォッチドッグタイマ

暴走検出のため、定期的にリフレッシュが必要。

(3) フェイルセーフ設計

異常時は安全側に倒す(例:モータ OFF)。

参考URL

 

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