高校数学 数学Ⅰ 図形と計量

1. 図形と角の基本

(1) 角の表し方

(2) 三角形の内角・外角

(3) 多角形の内角・外角

2. 直角三角形と三平方の定理(ピタゴラス)

(1) 三平方の定理

直角三角形で,斜辺を \(c\),他の2辺を \(a,b\) とすると \[ a^2 + b^2 = c^2 \]

(2) よく使う辺の比

3. 三角比(直角三角形の三角比)

(1) 定義(鋭角 \(\theta\))

直角三角形で,ある鋭角 \(\theta\) に対して:

(2) 基本関係式

(3) 代表的な値

\(\theta\) \(\sin\theta\) \(\cos\theta\) \(\tan\theta\)
\(30^\circ\) \(\dfrac{1}{2}\) \(\dfrac{\sqrt{3}}{2}\) \(\dfrac{1}{\sqrt{3}}\)
\(45^\circ\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{2}\) \(\dfrac{\sqrt{2}}{2}\) \(1\)
\(60^\circ\) \(\dfrac{\sqrt{3}}{2}\) \(\dfrac{1}{2}\) \(\sqrt{3}\)

4. 三角比の利用(高さ・距離)

(1) 角度と長さの関係

直角三角形において

(2) 仰角・俯角

5. 三角形の面積の公式

(1) 基本公式

底辺を \(b\),高さを \(h\) とすると \[ S = \frac{1}{2}bh \]

(2) 三角比を用いた面積

各辺を \(a,b,c\),それぞれの対角を \(A,B,C\) とすると,

6. 正弦定理

(1) 公式

三角形 \(ABC\) において,辺の長さを \[ a = BC,\quad b = CA,\quad c = AB \] とし,それぞれの対角を \(A,B,C\) とすると,

\[ \frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R \]

ここで \(R\) は外接円の半径。

(2) 利用場面

7. 余弦定理

(1) 公式

三角形 \(ABC\) において

(2) 三平方の定理との関係

もし \(\angle A = 90^\circ\) なら \(\cos A = 0\) なので \[ a^2 = b^2 + c^2 \] となり,三平方の定理を含むより一般的な定理である。

(3) 利用場面

余弦定理の証明(高さを用いる方法)

三角形 \(ABC\) を考えます。
辺の長さを \[ BC = a,\quad CA = b,\quad AB = c \] とし,角 \(\angle C\) の大きさを \(\theta\) とします。
証明したい余弦定理は \[ a^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos\theta \] です(他の辺についても同様に成り立ちます)。

1. 高さを下ろして直角三角形に分ける

頂点 \(C\) から辺 \(AB\) に垂線を下ろし,その足を \(D\) とします。
このとき,三角形 \(ABC\) は 2 つの直角三角形 \(\triangle BCD\),\(\triangle ACD\) に分かれます。

高さを \(h = CD\),また,\(BD = x\) とおくと, \[ AB = c = BD + AD = x + AD \] なので, \[ AD = c - x \] と書けます。

2. 角 \(\theta\) と高さ・底辺の関係

角 \(\theta\) は \(\angle C\) なので,辺 \(b = CA\) と辺 \(c\) の方向にある辺 \(BC = a\) の間の角です。
高さ \(CD = h\) は辺 \(AB\) への垂線ですから,三角形 \(\triangle BCD\) に注目すると

\[ \cos\theta = \frac{BD}{BC} = \frac{x}{a} \]

したがって

\[ x = a\cos\theta \tag{1} \]

となります。

3. 三平方の定理を2つの直角三角形に適用

直角三角形 \(\triangle BCD\) に三平方の定理を用いると

\[ h^2 + x^2 = a^2 \tag{2} \]

同様に,直角三角形 \(\triangle ACD\) に三平方の定理を用いると

\[ h^2 + (c - x)^2 = b^2 \tag{3} \]

4. \(h^2\) を消去して整理する

(2)式から \(h^2 = a^2 - x^2\) と書けるので,これを (3)式に代入します:

\[ a^2 - x^2 + (c - x)^2 = b^2 \]

左辺を展開すると

\[ \begin{aligned} a^2 - x^2 + (c - x)^2 &= a^2 - x^2 + (c^2 - 2cx + x^2) \\ &= a^2 + c^2 - 2cx \end{aligned} \]

よって

\[ a^2 + c^2 - 2cx = b^2 \]

これを \(a^2\) について解くと

\[ a^2 = b^2 - c^2 + 2cx \tag{4} \]

5. \(x = a\cos\theta\) を代入する

(1)式の \(x = a\cos\theta\) を (4)式に代入します:

\[ a^2 = b^2 - c^2 + 2c(a\cos\theta) \]

両辺を整理すると

\[ a^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos\theta \]

となり,これで三角形 \(ABC\) に対する余弦定理 \[ a^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos\theta \] が証明されました。


(補足:ベクトルを使った証明とのつながり)

前回扱ったように,ベクトル \(\vec{b}, \vec{c}\) のなす角を \(\theta\) とし,

\[ \vec{a} = \vec{b} - \vec{c},\quad a = |\vec{a}|,\ b = |\vec{b}|,\ c = |\vec{c}| \]

とすると,ベクトルの長さと内積から

\[ a^2 = |\vec{a}|^2 = |\vec{b} - \vec{c}|^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos\theta \]

が求まります。この式は,まさに余弦定理の形そのものであり, 「内積の定義」と「三平方の定理」を結ぶ役割を果たしています。

8. 座標平面と距離・中点

(1) 2点間の距離

点 \(A(x_1, y_1)\),\(B(x_2, y_2)\) の距離 \(AB\) は \[ AB = \sqrt{(x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2} \]

(2) 中点の座標

線分 \(AB\) の中点 \(M\) の座標は \[ M\left( \frac{x_1 + x_2}{2},\; \frac{y_1 + y_2}{2} \right) \]

(3) 内分点の座標(発展)

線分 \(AB\) を \(m:n\) に内分する点 \(P\) の座標は \[ P\left( \frac{nx_1 + mx_2}{m+n},\; \frac{ny_1 + my_2}{m+n} \right) \]

9. 座標と面積

(1) 底辺と高さで求める

底辺の長さは距離の公式,高さは y座標や直線との距離などから求める。

(2) 三角形の面積の座標公式(頻出形)

点 \(A(x_1, y_1)\),\(B(x_2, y_2)\),\(C(x_3, y_3)\) を頂点とする三角形の面積 \(S\) は \[ S = \frac{1}{2} \left| x_1(y_2 - y_3) + x_2(y_3 - y_1) + x_3(y_1 - y_2) \right| \]

(高1では,特に「底辺×高さ÷2」の考え方で扱う問題が中心。)

10. 図形と計量でよく出る問題の型

参考URL

 

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