音楽理論 音階とインターバル
1-1. 音程(インターバル)の基礎
ジャズ音楽理論のすべては「音程」から始まる。
メロディもコードも、大きな意味ではインターバルの積み重ねである。
◆ インターバルの種類
- 完全系:1度・4度・5度・8度(完全 / 増 / 減)
- 長短系:2度・3度・6度・7度(長 / 短 / 増 / 減)
- 増(Aug)、減(Dim)は半音ずつ拡大・縮小
◆ 半音(H)と全音(W)
- 半音:隣り合う音(E→F、B→Cなど)
- 全音:半音×2(C→D、A→Bなど)
インターバルの理解はコード構成音の理解につながる。
1-2. メジャースケールの構造
全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音
の並びで構成される:
\[
W\!-\!W\!-\!H\!-\!W\!-\!W\!-\!W\!-\!H
\]
◆ 例:Cメジャースケール
C – D – E – F – G – A – B – C
(すべて白鍵で構成)
◆ メジャースケールの度数関係
- 1:Tonic(主音)
- 3:Major 3rd(メジャー3度)
- 5:Perfect 5th(完全5度)
- 7:Major 7th(メジャー7度)
ジャズのコード・テンションの多くは、メジャースケールを基準に説明できる。
1-3. マイナースケール(3種類)
◆ ナチュラルマイナー(自然短音階)
\[
W\!-\!H\!-\!W\!-\!W\!-\!H\!-\!W\!-\!W
\]
◆ ハーモニックマイナー
7th を半音上げて、ドミナント感を強めた形。
\[
W\!-\!H\!-\!W\!-\!W\!-\!H\!-\!(W\!+\!H)\!-\!H
\]
ジャズでは「V7 → Im」の強い進行を生むためよく使われる。
◆ メロディックマイナー(上行)
6th と 7th を半音上げる:
\[
W\!-\!H\!-\!W\!-\!W\!-\!W\!-\!W\!-\!H
\]
ジャズ理論ではメロディックマイナーから派生する
「7つの教会旋法(マイナーモード)」が非常に重要。
1-4. モード(教会旋法)
メジャースケールを順に開始音を変えて並べたもの。
よって「同じ音を使っているが、雰囲気が変わる」。
◆ メジャースケール系の 7 モード
- Ionian(イオニアン)=メジャースケール
- Dorian(ドリアン)=マイナー+#6
- Phrygian(フリジアン)=マイナー+♭2
- Lydian(リディアン)=メジャー+#4
- Mixolydian(ミクソリディアン)=メジャー+♭7
- Aeolian(エオリアン)=自然短音階
- Locrian(ロクリアン)=m7♭5 の上のモード
→ 実戦的に重要なモード
- Dorian(IIm7 上)
- Mixolydian(V7 上)
- Lydian(IV△7 上・Avoid note なし)
モードは「コードとスケールの対応」を理解する中心となる。
1-5. 音階・モードからコードを構築する
◆ スケールから三和音・四和音を作る
例えば C メジャースケール上で 3度堆積すると:
- C – E – G → C△
- D – F – A → Dm
- E – G – B → Em
- F – A – C → F△
- G – B – D → G7
- A – C – E → Am
- B – D – F → Bm7♭5
これが **ダイアトニックコードの基本骨格** となる。
◆ そしてテンションもスケール上にある
- 9th = 2nd
- 11th = 4th
- 13th = 6th
テンションは「そのスケールの中にある拡張音」として理解すればよい。